葬儀の日取りにおいて「六曜」は気にするべき?

公開日:2026/07/15
六曜

六曜は、手帳やカレンダーでよく目にする身近な暦です。それぞれに異なる意味があり、冠婚葬祭の日取りを決める判断材料として用いられることがあります。しかし、六曜の意味や葬儀との関係について詳しく知らない方も少なくありません。本記事では、六曜それぞれの特徴や葬儀との関係、日取りを決める際のポイントについて解説します。

そもそも六曜とは

六曜の由来や意味、宗教との関係について正しく理解している方は多くありません。ここでは、六曜の基本的な仕組みや、葬儀との関係について分かりやすく解説します。

六曜とは吉凶を占うための暦

六曜とは、中国を起源とする吉凶占いの考え方をもとにした暦で「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6種類で構成されています。旧暦を基準として一定の順番で巡る仕組みになっており、現在でも多くの手帳やカレンダーに記載されています。

六曜と葬儀の関係

六曜はあくまでも吉凶を占うための考え方であり、仏教の教えに基づくものではありません。そのため、仏教では法要や葬儀の日取りを六曜で判断する必要はないとされています。

キリスト教式の葬儀も同様に、六曜との直接的な関係はありません。実際には、遺族や参列者の都合、火葬場や斎場の空き状況などを優先して日取りを決めることが一般的です。

六曜それぞれの特徴と葬儀の日取りの関係

前述のとおり、葬儀の日取りを決める際に必ずしも六曜を重視する必要はありません。ただし、現在でも縁起や風習を気にする方は多く、六曜によっては葬儀の日取りに影響する場合もあります。ここでは、それぞれの六曜の特徴と葬儀との関係を解説します。

先勝は葬儀を行っても問題ない

先勝は六曜の中でも吉日とされ「先んずれば勝つ」という意味を持つ日です。勝負事や急ぎの用事は午前中に行うとよいとされ、午後は凶と考えられています

六曜は勝負事を対象とした考え方であるため、葬儀の日取りとしてとくに問題はありません。ただし、翌日が友引となる場合は、友引の葬儀を避ける目的で通夜の日取りを調整するケースがあります。

友引は火葬場の休館に注意

友引は「勝負が引き分けになる」という意味を持つ日ですが「友を引く」という言葉のイメージから「故人が友人を道連れにする」という俗説が広まり、葬儀を避ける風習が定着しました。そのため、現在でも友引の日は葬儀を行わない地域や寺院もあります。

また、この慣習に合わせて火葬場や葬儀施設が休館日としている場合も少なくありません。一方で、通夜を行うことに問題はなく、近年では友引を気にせず葬儀を執り行うケースも増えています。

先負は午後が吉とされる

先負は「先に動くと負ける」とされる日で、午前中は凶、午後は吉とされています。急いで行動するよりも、落ち着いて過ごすことがよいとされる日ですが、この考え方も勝負事に由来するものです

そのため、葬儀の日取りとして特別に避ける必要はなく、六曜を気にしなければ通常どおり葬儀を行えます。

仏滅は弔事では問題ない

仏滅は六曜の中で最も縁起が悪い日とされ、結婚式や開業などの慶事では避けられることが多い日です。しかし、弔事とは直接関係がないため、葬儀や通夜の日取りとして問題視されることはほとんどありません。

六曜では一日を通して凶とされますが、葬儀に関しては気にする必要はないと考えられています。

大安は葬儀との関係は薄い

大安は六曜の中で最も縁起がよい吉日とされ、結婚式や契約、新しいことを始める日に選ばれることが多くあります。一方で、葬儀については特別な意味はなく、大安だから避ける、あるいは選ぶという決まりはありません

縁起を重視する方の中には葬儀を避ける考え方もありますが、一般的には葬儀との関連性はあまりない日とされています。

赤口は大凶でも葬儀は行える

赤口は六曜の中でも大凶の日とされ、火や刃物、血に関する災いへ注意すべき日とされています。正午前後のわずかな時間帯を除き、一日を通して凶とされるため、祝い事は避けられる傾向があります。

しかし、この考え方も慶事を中心としたものであり、葬儀を執り行うこと自体に問題はありません。

弔事との直接的な関係はないため、日取りを決める際は六曜だけでなく、遺族や参列者の都合、火葬場や斎場の空き状況なども考慮することが大切です。

葬儀の日取りの一般的な決め方

葬儀の日取りは、六曜よりも遺族や参列者の都合、火葬場や葬儀場の予約状況などを優先して決めることが一般的です。故人を滞りなく見送るためには、通夜から火葬までの流れを理解し、関係者と調整しながら日取りを決めることが大切です。

通夜は逝去の翌日に執り行うのが一般的

通夜は、故人が逝去した翌日の夜に行われることが多いです。参列者が集まる時間の確保や、法律により逝去から24時間以内は火葬できないことが理由です

ただし、火葬場や葬儀場の空き状況、僧侶の予定、友引を避けたい親族の意向などによって日取りが変更されることもあります。

日取りが空く場合は、ご遺体を安置施設や自宅で適切に保管し、必要に応じてエンバーミングを行うこともあります。

葬式は通夜の翌日に執り行う

葬式は通夜の翌日に行われるのが一般的で、葬儀・告別式・火葬の順に進められます。地域の風習によっては火葬を先に行う場合もありますが、多くは火葬後に精進落としを行います

また、葬儀会社へ依頼すれば、通夜から火葬までの日取り調整や会場・僧侶の手配などを一括で任せられるため、遺族の負担を軽減しながら円滑に準備を進めることができます。

まとめ

六曜は葬儀の日取りを考える際に気になる要素の一つですが、本来は吉凶を占うための考え方であり、宗教的な決まりではありません。そのため、実際の日取りは六曜だけで判断するのではなく、遺族や参列者の都合、火葬場・斎場の予約状況などを総合的に考慮することが大切です。故人を心穏やかに送り出すためにも、六曜の特徴を正しく理解したうえで、家族や関係者が納得できる日取りを選び、後悔のないお見送りにつなげましょう。

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